Q 担保権者が複数人いても任意売却はできますか?
A 担保権者全員の協力がえられればできますが、解除料(ハンコ代)が必要になるなどの問題があります。
任意売却をするには、自宅に付いている権利をすべて解除しなければなりません。担保権や差押えはもちろん、債権者によっては地役権などの用益権も含めてです。
設定された担保権の解除は、最後はお金次第になってきます。タダで担保権を解除してくれる債権者などいないからです。
しかし、任意売却者に残された資力はありません。そこで出てくるのが通称「ハンコ代」です。
任意売却のハンコ代とは、債権者が回収した売却益の一部を後順位担保権者や他の権利者に回してもらい、担保権などの取り下げにに協力してもらう協力金のことです。
ハンコ代を負担する債権者としては、それを負担したとしても競売以上の債権回収になるなら、協力にやぶさかではありません。
しかし先順位債権者のハンコ代の負担には限度があります。というのも担保権には順位があり、上位の担保権者が後順位担保権者に優先するのは当然だからです。
他方で、後順位の債権者は、できるだけ多くのハンコ代を望みます。そのため、ハンコ代をどの程度にするかの調整は簡単にはいきません。
住宅金融支援機構では、ハンコ代を第2順位30万円、第3順位20万円、第4順位20万円と定めていますが、他の債権者もほぼ同様の考えです。
詳しくはこちら コラム「売却代金の配分と債権者の費用負担」
ウイングホームでは、毎週土曜日、任意売却の個別相談会を開催しています。
住宅ローン返済のお悩みでしたら、どのような相談でも、専任の担当者がお受けします。相談は無料です。
日 時 毎週土曜日 10:00~
16:00
場 所 ウイングホーム相談室
申 込 事前の予約をお願いします
お電話でのお問合せ・相談予約は
<受付時間>
9:00~19:00
※水曜日は除く
フォームは24時間受付中です。お気軽にご連絡ください。