任意売却をしてもローンが残るのは避けられないのが現状です、それでは売却してもその後の生活が不安になりますが、あまり心配する必要はありません。

重要なことは、任意売却で残ったローンが無担保債務になることです。

担保権や保証人のある債権であれば、債権者は法的手段を使って回収できますが、無担保債権ではそうはいきません。

債権があれば、契約ですから債権者は返済を請求しますし、債務者は返済せざるをえないでしょう。

しかし任意売却した債務者に資力は残っていないため、返済しようにもできません。もちろん債権者には法的手段はありますが、無資力者では費用を費やすだけになってしまいます。

そうなると債権者としては、現実的な方法で回収する他ありません。具体的には債務者に協力を求めて歩み寄り、一定額での返済で終わりにするか、返済可能な分割返済にするかです。

どちらにしても債務者は、対応次第で生活に支障をきたすような返済は避けられます。

債務者の協力がえられなければ、債権者は債権回収会社（サービサー）に債権を売却して回収を図ります。債権管理のコストを考えると回収にあまり時間をかけられません。

こうして無担保債権の終着駅はサービサーになっていきます。

債権回収会社（サービサー）は、債権の回収・買取を主目的とする会社で１００社以上ありますが、設置には法務大臣の許可と審査があります。

あまり聞くことのない名前に、不安視する人もいると思いますが心配は不要です。サービサーの許可基準や取り立て規制などは厳しく、違反すれば免許は取り上げになります。

サービサーといっても、特別の回収手段が与えられてるわけでもありませんから、特別視する必要はありません。

それに、サービサーは債権を安い価格で買い取っているため、債務者としては対応次第で、かなりの安い価格で債権を買い戻せるというメリットがえられます。